死ぬまでに、やめるから。

それまでは、OTAKUでいさせてくれないか。主に丸山隆平さんと関ジャニ∞について。

魔女は誰だー『まどマギ』とジャニーズについてー

「僕と契約して、魔法少女になってよ!」

これは、魔法少女まどか☆マギカキュゥべえというキャラの有名なセリフです。どこかで聞いたことある方もいらっしゃるかな。このアニメ、好きでした。NEWSの加藤シゲアキさんも確か好きで、丸山さんにプッシュしていたと聞いた覚えがあります。主にまとめサイトで。

なので、どなたか既に、まどマギとジャニーズについて考察しているのではないかと思い探してみました。あったあった。

【リンク】
(ジャニーズアイドルとまどマギの魔法システムについて考察された記事)

(丸シゲコンビが、連載でまどマギ語っていた内容と考察について書かれた記事)

いやー、面白い。
このテーマに限らず、アイドル論、担当論、読んでいて興味深い考察記事が、はてな界には沢山あります。ジャニヲタの才能、無限大。

で、何がしたいかと言うと、【魔法少女】たるジャニーズアイドルは誰と戦うのか、ということをだらだら考えてみようかと。

というわけで、以下、アニメのネタバレが含まれますので、気をつけて下さい。

魔法少女まどか☆マギカでは、【ソウルジェム】と呼ばれる宝玉を使って【魔法少女】に変身し、【魔女】と呼ばれる存在と戦う。
魔女と戦い、勝つことによって【グリーフシード】と呼ばれる黒い種子のようなものを手にするが、これを何に使うかというと、戦うことで、また日々生活する中でも穢れていくソウルジェムを浄化させることに使う。
実はこのソウルジェムとは、魔法少女の魂である。
魔法少女として契約した瞬間に、魔法少女は、自分の肉体から魂を抜き取られ、ソウルジェム化させられてしまう。そして、自らの魂であるソウルジェムに穢れが溜まり過ぎると、自分達が戦ってきた存在=魔女になってしまうのだ。


これを踏まえて、本題。


ジャニーズアイドルにとっての【魔女】とは何か。


思うに、彼らにとっての【魔女】とは、彼らに期待を寄せる人々全てを指すのではないだろうか。
私達ファンは勿論、彼らを起用する企業、支えるスタッフ。個々人の期待と欲望が具現化したら、きっと【魔女】になるのではないか、ということ。

私達は日々、彼らが歌い踊る姿を見るに飽き足らず、ドラマに出て欲しい、情報番組のMCをして欲しい、ファンサが欲しいと様々な欲求を抱く。また、彼らに商業的な期待を寄せる人も、視聴率アップや売り上げ
に貢献して欲しい等々様々な期待を持つ。
劇中でも、【魔女】は様々な姿形で現れるが、これも欲望は人によって違うということを考えると、当てはまるような気がする。

また、こういう設定もある。
【魔女】はグリーフシードが孵化したり、使い魔が多くの人々を襲うことで魔女になったりするかたちでさらに増殖する。
これは、私達ファンが欲求を満足させても、また新たな欲求を生み出すことや、一般の友人に彼らの魅力を伝え、彼らの沼に落とそうとする布教行為=人々を襲う、ということに近しいのではないだろうか。くわばらくわばら。

魔法少女】たるジャニーズアイドルは、それぞれの武器を用いて【魔女】の期待と欲求を満たすために戦う。それらは、彼らの魂=【ソウルジェム】に少しずつ穢れを貯めていく。【魔女】の期待と欲望を満たすために、自らの心と魂を削って戦っていくという行為は、彼らの魂に穢れを溜めないわけがない。エンターテインメントとは、作り上げるものの魂を削って生み出されるものであるはずだから。

そして、彼らが【魔女】を倒した時に手にする【グリーフシード】とは、彼らへの賞賛、彼らに向けられる笑顔、満足感、達成感、その他物理的な見返り…そういうものではないだろうか。
【グリーフシード】がなければ、【魔法少女】は生きられない。これは、アイドルに限らず、私達の誰もが少しは持っていると思う。自分の存在意義、自身の存在を肯定するもの。私達は少なからず、それを必要としている。

紹介した記事でも言及されていたように、ジャニーズアイドルにとってのキュゥべえ=ジャニーさんと契約した彼らは、この世界で生き残るために、アイドルでい続けなければならない。後戻りすることは、非常に難しい。
そんな彼らが【魔女】に敗れる時ーー勿論、肉体的に死んでしまうということはないけれどーー彼らは【魔法少女】から【魔女】になる。
多くの夢や希望を纏い、時に絶望に引きずられながら、舞台で踊り続ける【魔法少女】に、自身の果たせなかった夢や希望を託していく。そのような存在になるのではないか。

そして、魔法少女がどのようなスタンスで魔法を使うのかが個々人で違うのも、アイドルのスタンスの違いと近しいと感じる。
他人のために魔法を使う美樹さやかと、自分のために魔法を使う佐倉杏子
ファンの笑顔のためにアイドルであろうとする者と、自分の信念のためにアイドルでいる者。
それぞれが異なる考え、理想を持ちながら【魔女】と戦う。時に理想を砕かれ、時に自分が【魔法少女】であることを呪いながら、仲間のために身を呈して、信念をねじ曲げる。
そう考えると、【魔法少女】たるジャニーズアイドルの繰り出す物語は、なんと罪深く奥が深いエンターテインメントなのだろう。

「いずれ魔女になる君たちのことは、魔法少女と呼ぶべきだよね」

今日も私は、自身の存在と幸せを意味もなく考えるアイドルを見つめながら、彼がお菓子の魔女に食べられないことを祈っている。

彼らがどうか、いつまでも【魔法少女】でいてくれますように、と。魔女は醜い姿を晒しながら、今日もまた新たな魔女を誕生させていくのです。


以上、お粗末な考察、失礼しました。