死ぬまでに、やめるから。

それまでは、OTAKUでいさせてくれないか。主に丸山隆平さんと関ジャニ∞について。

なくした青春を夢見るか

「青春。それは神様からレンタルしている貴重な時間。コメディでもシリアスでもホラーでも、いずれ返却しなくちゃいけません。」
TBS 日曜劇場「ごめんね青春!」

昨日、ちはやふるの最新刊が出たので早速買って読んだけれど、やっぱりこの漫画、凄く好きだ。
競技カルタという世界で、団体戦全国優勝という目標のために、皆が力を合わせて成し遂げるところもあれば、名人・クイーンを目指し、個々に磨きをかけるところもある。
そこでは、それぞれ得意な戦い方があって、競技カルタに対しても一人一人の色々な考えや思いがあり、それらが熱くぶつかり合う。
カルタが好き、カルタに関わる人達が好き、百人一首の歌が好き、カルタしかなかった…それぞれがカルタを始めたきっかけ、または続けている理由も一人一人丁寧に描かれていて、読むだけで胸が熱くなる。

この漫画を読みながら、私はいつの間にかエイトさん達のことを重ね合わせながら、色々拗らせたことを考えていた*1。それぞれが、強みを活かして個々に仕事をしながら、グループに還元するところとか。アイドルという仕事に対しても、一人一人スタンスが違うし、続けている理由だって違うだろう。ジャニーズアイドルは、魔法少女であり、文化系スポ根でもあったのか!

私が関ジャニ∞というグループに何故好きになったのか、と言うと彼らが人生をかけて創り上げてきた「関ジャニ∞」という物語がまず面白いと思ったからだと思う。

jr時代の黄金期から一転、仕事がなくなっていった冬の時期。それぞれがバイトをしながら不安な時期を過ごし、最後のチャンスだと言われた舞台。デビュー出来るか出来ないか。仲間の二人が違うグループに引き抜かれたりしながらも、やっとデビュー出来て。デビュー会見がレコード会社の屋上だったり、もう私がここで長々書くよりまとめサイト読んで下さい、ってくらいデビューしてからも波乱万丈で。デビューして一年で、仲間の一人が芸能活動無期限延期によりグループから離れて。そんな彼を、戻ってこられるように待ち続けて。
それは、ちはやふるだと、理由あって一度カルタから離れた新と、彼は必ず戻ってくるから強くなって待とうと言った太一と千早の姿を思い出させる。関ジャニ∞と彼は、結局、違う道を進むことになったけど。

私は、関ジャニ∞が今まで歩いてきた姿をリアルタイムで見てきたわけじゃない。でも、彼らの今までの歴史を知っただけで、関ジャニ∞というグループが好きになった。「苦労して現在の人気アイドルの位置にまでのし上がった」という物語は、非常に魅力的だ。だって、顔も良くて才能もある人達がトントン拍子に人気を得たって何も面白くない。もし、彼らがそうだったらここまで夢中にはならなかったと思う。

苦労して人気アイドルの位置を得ているのは、勿論、関ジャニ∞だけじゃない。
ジャニーズに所属するどのグループを見たって、順風満帆だったグループなんてほとんどなくて、売れるまでに時間が掛かったり、人気があってもスキャンダルを世間に晒され、誰かが欠けたり、グループとして不安定な期間を迎えたりしている。それをどう乗り越えてきたのか。これからどう乗り越えていくのか。私はそういうのを見たり知ったりすることがとても好きだ。だから、ジャニーズアイドルは面白い。

青春という貴重な時間をレンタルしていても、誰も彼もが漫画やRPGのような熱い青春を謳歌出来るわけじゃない。仲間と力を合わせて困難を乗り越え、一つの目標に向かって、命を削って戦うことを許されるのは、限られた人間だけだ。
その物語に焦がれながらも、どうしてもその物語の内に入れない人間が、どうしてもそこにいけない人間が、少なからず存在する。
だからこそ、限られた人間にはなれなかった私は、限られた人間が命を削って創り上げていく物語が好きなのだ。
それは、なくした青春を彼らに重ね、夢を見ているようなものなのだろう。
自分が体験出来なかった壮大な物語を眺めながら、ふと一緒に物語を体験しているような気になって、心が高揚するのだろう。

これから、彼らがどんな道を辿るのかはわからない。多分、嬉しいことばかりじゃないだろうし、心が掻き乱されるようなことを感じることも出てくるだろう。でも、それら全部ひっくるめて「関ジャニ∞」の紡ぐ物語を見守っていきたい。


そして、今日も話が重い。

*1:何をやっていても彼らのことを大体考えてしまう。これを、病気と言わずなんと言おう。