罪と夏 フラゲするまでの諸々。
「今日、用事があるので先に帰りますね~!」
私がそういうと同僚はニヤニヤした笑みで私の耳元を指差した。
「ムフフ、お洒落してますもんね~」
耳元には、普段していないノンホールピアス。そのピアスに付いているオレンジ色の小さな石を小さく揺らして、私は笑った。
「いやいや。関係ないですよ~」
そう。まったく関係ないのである。
いや、むしろ非常に関係あるかもしれない。
何故なら私は、今、タワレコで並んでいるからである。「罪と夏」を引き取るために、ノンホールピアスを買ったわけではない。マルベス様にお会いする準備の一つとして購入したのだ。ある意味これは、デート前の予行練習としてのお洒落と言っても過言ではない。ていうか、デート前の予行練習って何だろうね。
1分でも早く「罪と夏」を引き取りたい私の目に飛び込んで来たのは、「店頭販売分の抽選は終了しました」の文字。私は、それを見て一瞬落胆しかけたーー去年の「前向きスクリーム!」フラゲ日には、こんなこと無かった気がするのに!「罪と夏」は売れているのか!
同時に、カウンターには「予約分」の文字の記載されたくじ引きボックスが見えて、ホッと胸をなでおろした。このために、くじ引き対象店舗が決まると同時に予約したのだから。
私が狙っているのは、チケットファイル。
関ジャニ∞のチケットを保管しておくのにピッタリなあのファイルが欲しくて、今回、店頭での取り置き予約をした。
抽選付きシングルがある時は必ず長蛇の列になるレジに並びながら、このブログを途中まで書いた*1。そして、レジのお姉さんに呼ばれ、いざ対決の時。
ところで、私にはジンクスがある。
欲しければ欲しいと強く願うほど、当たらないという…あまりにも引きが弱い、否、逆に引きが強いという法則だ。「当たらなくてもしゃーない」くらいに思っていると、不思議と当たる。これを逆引き寄せの法則と呼びたい。
しかし、今回、あろうことか私は…「あー!チケットファイル当たれ当たれ当たれ~!」と欲に塗れた感情でくじを引いてしまったのである。三枚買ったんだから、一枚くらい当たるだろう、と思ってしまったのだ。
結果ーー三枚とも∞賞のステッカー。
グラサンを掛けた唇くんが不敵に笑っていた。
唇め!罪なやつよ!
ジャニヲタが煩悩を罰せられた瞬間である。
隣のレジでお会計をしていたお姉さんが、オレンジ色のペットボトルホルダーを持ち帰るのを尻目に、自分の欲深さを反省した次第です。もう一つ懺悔するなら、あわよくばペットボトルホルダーも当たらないかなー当たれ当たれ!と念じてしまったのだ。
ともあれ、今回のシングルは、早く発売しないかな、と久々にワクワクしていた。
「罪と夏」の曲自体が好きだったこと、MVが爽やかだったこと、「Do you agree?」が収録されていること、「バッキバキ体操 第一」を踊り、マクベスまでの最終調整を図ろうとしていたこと、丸山さん作詞の曲があること…買うしかない要素がこれでもかと詰まっている。
ジャニーズの楽曲はiTunesで買えないのが不便だと常に思うけれど、発売日前日にワクワクしながらお店に行く、というアナログ的な楽しみがあるのは、悪くないかもしれないと思った。
チケットファイルは手に入らなかったが、エイトの売上に少しでも貢献出来たからいいか、と思いつつ、早く帰って曲を聞こうと思います。