死ぬまでに、やめるから。

それまでは、OTAKUでいさせてくれないか。主に丸山隆平さんと関ジャニ∞について。

丸山隆平主演「マクベス」を鑑賞した件

今回ばかりは、まとまった記事を書ける自信が無い。

ありのままこ起こったことを申し上げると、マルベス様の色香にあてられて、舞台の記憶があいまいになっており…え?記憶が曖昧はいつものこと?まあ、言うてくれるな。

でも、せっかく丸山さんが演じたマクベスをこの目で見る機会を得たので、何とか文章を起こそうと試みる。

千秋楽直前だけれど、一応言っておきます。

 

ネタバレアリです。

 

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( ゚∀゚)o彡° マルベス!マルベス!

 

では初めます。

 

.+*:゚+。.☆.+*:゚+。.☆

 

 グローブ座というのは、私が想像していたより遥かに小さな劇場で、一階の一番後ろの席でさえ、肉眼で出演者の顔が見えるくらい小さかった。多分、私がエイターとして生きていく中で、今回が一番、丸山さんとの物理的距離が近いんじゃないかな、とすら思った。これから、どんなコンサートに行こうとも、これほど近くで彼を見られることは、相当運が良くなければ無いことだと思う。

不思議なのは、これほど距離が近くなっても、丸山さんの2.8次元感は変わらなかったことだ。これがアイドルというものか、と思わされてしまうくらいには、現実感が無かったのだ。

しかし、そんな丸山さんに対し「同じ人間なんだ」とハッとさせられたのは、皮肉にも、丸山さん演じるマクベスマクベス夫人とキャッキャウフフするシーンである。原作には載っていないこのシーン、知らずに見たマルターの屍が積み上がっているのは想像に難くない。私にとってもかなり衝撃的で、何だか妙に生々しく感じられたのだ。

それは、丸山さんが恋人にはこういう感じでキスをして愛撫するんだ、ということを知ってしまったからだろう。キスの仕方、触り方、女性への甘え方。丸ちゃんも男なんだ、とごくごく当たり前のことを思い知らされたような気がした。

アイドルの熱愛発覚をファンが嫌うのは、こういうところなのかもしれない、とぼんやり頭の隅で考えた。現実に存在する相手に対して非常に勝手な話だが、やはり、ファンとしてはどうしても現実感を感じたくないのだ。
 

そんなことを感じながらも、鑑賞し終わった後で、一番胸に残ったのは「マクベス夫人になりてぇ!」だった。

や、やめて!石を投げないで!願うだけでも不相応だっていうのは分かっているから、とりあえずどういうことか聞いて欲しい。

マクベスと言うのは、戦は出来るし野心はあるんだけど、気が小さくて、いま一つ意気地の無い男が、鬼嫁に誑かされて王様を殺しちゃって、そこから妄想に取り憑かれ、不眠症になり、狂気錯乱して破滅に向かっていくストーリーだと思って頂ければ良い。

その中で、マクベスもといマルベスは、「王様なんて殺さなくてもさぁ…」と言って妻を後ろから抱きしめてはするりとかわされ、「だって、バンクォーの亡霊がいたんだよぉ」と泣きわめいては妻に抱きしめられて、膝枕されるのである。

原作を途中まで読み、その時にはあまり感じなかったがーーマクベスは相当、恐妻家のダメンズである。

これは、演出でそう見せているからかもしれないし、丸山さんが演じたからなのかもしれないが、その情けないダメンズさが人間味を感じさせ、非常に母性本能をくすぐるのだ。ああ、甘やかしたい。

これに対し夫人は、マクベスの両頬に手を添え「何を言っているの!男でしょう!しっかりなさい!」みたいな台詞と共にマクベスを叱咤するのである。そして、「後の事は全て私が引き受けます!」とすら言い放ち、王様殺しの片棒を担ぐのだ。カッコイイ。私も言ってみたい。

そうこうしている内に、マクベスは狂気錯乱していくんだけど、臣下に対して吐く台詞には、普段見られないSっ気のある丸山さんが見えて背筋がゾクゾクしてしまったし、夫人が亡くなった時の冷淡な振る舞い、そこから繋がる独白には思わず息を呑んだ。舞台のスポットライトに一人照らされたマルベスは、まさに研ぎ澄まされた刃の切っ先のような横顔で、美しかった。殺した者の影に怯え、孤独に追いやられていく闇の部分こそが、今回の丸山さんの舞台で見たかった部分なので非常に満足している*1

でも最後に、夫人の亡霊と見つめ合いながら、マクダフとの戦いを決意する場面で、憑き物が落ちたかのようなマルベスを見た時には、ホッとしたし、胸と目頭に熱いものが込み上げてきた。マルベスは、最期まで夫人と共にあったのだな、なんて。

 

また、丸山さん主演の舞台らしさも随所に散りばめられ、クスリと笑うことも多かった。亡霊となった バンクォーは、マルベスを脅かすのをこれ以上なく楽しんで見えたし、バンクォーの亡霊とその子孫達が踊り出して、マルベスを胴上げしたのも笑えたし、ガチョウが~みたいな冷酷な台詞の後のガチョウのモノマネが上手すぎて、もはや丸ちゃんだったし。

全然関係ないけど、マクダフの喋る感じが誰かに似ていると思っていたのだが、家に帰ってから思い出したーーあばれる君だ!思い出してから、ちょっと面白くなってしまった。

そして、舞台終了後の挨拶においては、一瞬でいつもの明るい丸ちゃんに戻っていて、やっぱり丸ちゃんはいいなぁ、としみじみ思ったのである。

 

一つの過ちが、人をここまで追い込み、崩壊させていく。それを四百年も前にこのような形で表現したシェイクスピアの凄さも感じたし、その凄さに気づかせてくれた今回の舞台は、見に行くことが出来て本当に幸運だった。

シェイクスピアの悲劇という一見すると堅苦しい作品が、丸山さんや共演者の方、演出家の方達の手によって血が通い、こんなにも身近な作品になるというのは、純粋に凄いことだと思う。お芝居を見ること事態が初めてだったんだけど、役者の方々の熱量を肌で感じることが出来たのは、本当に良い経験になった。

 

最後に。

今回、私がマクベスに行けたのは、はてなブログで出会った女神、せとかさんの尽力による。せとかさんのチケット運と社交性によって私はマクベスを見に行けたので、細々とブログを書いていて良かったなぁ、と心から思った。女神との会合を事細かに書きたいところだが、「なんだい、楽しそうにキャッキャしやがって!」と、せとかさんファンから嫉妬されそうなので、詳細は秘密にしておく。エイトやプライベートについても、赤裸々に色々語ったのだ、ムフフ。べ、別に平日の夜、お目当ての飲み屋に行ったら満席だったり、新宿の鳥貴族がオープン三十分も経たず満席で、自分の段取りの悪さを嘆いてなんかしていないんだからなっ!

しかし、エイターさんとのオフ会は初めてだったので、非常に緊張した。ブログでもこんな感じだが、現実だともっとつまらない感じのダメ人間なので、何だか申し訳なくなるばかりである。

ともあれ、前夜祭から打ち上げまで、段取りの悪い私にお付き合いして下さった女神、せとかさん、そして素晴らしい手作りのプレゼントをくれた妹さん、丸山担垂涎のプレゼントにお手紙まで下さったヤス担さん、本当にありがとうございます!

頂いたプレゼントは、棚ぼた的に参戦が決まったリサイタルに、身に付けさせて頂きます。

もう、何から何まで良くして頂いて何も出来ていないのが心苦しいのですが、いつかお返し出来たら、と思っておりますので…!

取り急ぎ、ブログ上にて失礼します。

 

以上、撤収!

*1:たまに、闇落ちした丸山さんの声がフリ〇ザ様みたいに聞こえたのは…気のせいかな。うん。